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テクノロジー・製品

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携帯電話カメラ用デバイス

ゲル可変レンズ

   

弊社では可変レンズの方法として高分子アクチュエータとシリコーンゲルを使用することで低電圧駆動(2ボルト)であり、 デバイスが薄い(1mm以下)可変レンズを開発いたしました。高分子アクチュエータをレンズの可変湾曲面の駆動源としている ため設計がシンプルで超小型化が可能となります。  また、構造がシンプルであるため低コストのデバイスとなります。固定焦点レンズの前に可変レンズを設置することでオート フォーカスになり、既存の部品と製造工程を使用することができるため量産製造が容易で低コストとなります。光学性能は 液体レンズと同等であり2Mピクセル、3Mピクセルのカメラに対応します。  ゲル可変レンズはポット中のシリコーンゲルを高分子アクチュエータで押し付けることで中央の穴開口部からゲルが飛び出て 表面が湾曲状態となります。表面湾曲の程度は高分子アクチュエータで押す力で瞬時に変化しますので、高分子アクチュエータ の動きを制御することによりフォーカスをコントロールすることが可能となります。  また、携帯電話のズームデバイスは高価格であるため製品化は難しい状況でした。弊社のゲル可変レンズを2個使用することで ズーム機構が可能となります。ズームデバイスが低価格になり、携帯電話カメラでズーム機構が汎用機能としての製品設計が可能となります。  携帯電話カメラ及びデジカメのオートフォーカスとズーム機構のレンズ設計が大きく変わり、超小型、低価格のカメラモジュールとなりカメラ関連製品に大きなインパクトを与えます。

特 長

  • ・低電圧駆動(2V)が可能
  • ・構造がシンプルであり、超小型デバイス
  • ・部品点数が少なく、低コスト
  • ・低消費電力

デバイスサイズ

  • ・8.5mm×8.5mm×1mm
  • ・6.5mm×6.5mm×0.8mm

ゲル可変レンズ

超小型AFカメラモジュール

 

小型化、大光量が可能であり、2M, 3M, 5Mの設計に最適です。  ボイスコイルモータ、ピエゾモータより小型のAFデバイスの作製が可能です。  デバイスの高さは5mm以下の設計が可能です。  デバイス外寸が8mm角の場合、レンズ径は6mmが可能です。  構造がシンプルで部品点数が少ないため、低価格です。

  ※サンプル販売いたします。来社にてピント画像デモが可能です。

特 長

  • ・低消費電力 (0.03W)
  • ・超小型・超軽量 (0.015g)
  • ・低駆動電圧 (3~4V)
  • ・簡単な制御回路で高精度の位置制御が可能

モジュールサイズ 面積 □8.0mm □7mm
高さ 4.5~7.6mm 3.5~5.5mm
容積 0.4cc 0.23cc
アクチュエータ部質量 0.015g 0.01g
駆動電圧 ±4V ±4V
消費電力 0.015~0.035W 0.007~0.016W
移動量 0.3~0.5mm 0.3mm
移動速度 2.0~3.0mm/s 0.8~1.0mm/s
軸チルト ±3'以内 ±3'以内

AFデバイス基本構造設計

AF モジュール

  カメラモジュール レンズブランケット
外径(B) 高さ(H) 外径(D) 高さ(L)
高光量型 -8.5 □8.5 5.6 6.5 3.7
-8.0 □8.0 5.3 6.0 3.4
-7.5 □7.5 5.0 5.5 3.1
-6.5 □6.5 4.5 4.5 2.6
低背型 -8.5 □8.5 4.9 5.5 3.7
-8.0 □8.0 4.8 5.2 3.5
-7.5 □7.5 4.5 4.7 3.3
※レンズなどの設計によりカメラモジュールサイズは変化します。

定電圧駆動特性

定電圧駆動特性

定電流駆動特性

定電流駆動特性

温度特性

温度特性1
温度特性2

湿度特性

湿度特性1
湿度特性2

周波数特性

周波数特性1
周波数特性2
周波数特性3
周波数特性4

制御特性

制御特性
 

目標値を設定し、PID制御で目標値到達後その値を 維持させました。結果として、目標値である100μmに 50msecで到達し、±2μmの範囲で維持しています。

耐久性

耐久性

上記各種特性は基本特性ですが、制御方法により変位速度、変位量、 耐久性などの性能はさらに向上します。 「レンズ駆動デバイスの開発」「ドライバーの開発」を顧客と共同で行います。 また、ドライバーの開発については委託開発も可能です。

エレクトロマクロデバイス

  • ・高分子アクチュエータの駆動により、マクロ機構を動かします。
  • ・メカニカルな操作がないため使いやすくなります。
  • ・マクロ機能解除が自動ででき、ミスがなくなります。
  • ・駆動機構はAF機構と構造は同じになりますが、制御は非常に簡単(0/1操作)になります。
  • ・メカニカルな機構がないため設計の自由度が増します。
  • ・現在の固定焦点カメラモジュールと同じサイズが可能です。
※サンプル販売いたします。来社にてピント画像デモが可能です

超小型絞りデバイス

携帯電話用カメラの高画素化が進むにつれ、 光量を調節する絞り機構の搭載が望まれております。薄く・小さくすることが搭載の鍵となります。 弊社では高分子アクチュエーターを用い、超小型デバイスを開発しました。 外形6.5mm角、高さ1mm以下の設計が可能です。

 ※サンプル販売いたします。来社にてピント画像デモが可能です

固定焦点デバイスに付け加えることで、焦点深度が大きくなりマクロ撮影が可能となります。 また、画質が向上し、画像が非常に鮮明になります。

孔径が0.5㎜⇔1.0㎜に変化します

超小型絞りデバイス

構造図(SMIA65サイズ)

超小型絞りデバイス

超小型手振れ補正デバイス

弊社では高分子アクチュエータの特長を生かし、超小型化を実現いたしました。 手振れ補正の原理は一枚のレンズの角度を手振れの動きに合わせて瞬時に動かすことで、 光軸のぶれを補正します。 外形7mm角、高さ1mm以下の設計が可能です。

チルト駆動範囲:±3°、チルト速度:14°/SEC

特 長

  • ・薄いアクチュエータ形状を生かした超小型サイズ
  • ・高精度な位置制御ができる
  • ・構造がシンプルであり、部品点数が少なく、低コスト
  • ・低消費電力

スペック

モジュールサイズ 面積 φ7~φ14mm
高さ 1.0~1.5mm
容積 0.2cc
アクチュエータ部 外径 φ5~φ12mm
質量 0.024g
チルト駆動範囲 ±2.9°(2方向)
チルト駆動速度 max14.13°/sec
駆動電圧 ±4V
消費電力 0.015~0.035W

構造図

超小型手振れ補正デバイス

ズームデバイス

適切な積層方法で、効率的に直動ストロークを取り出せます。     外形10mm角、高さ10mmで6mm駆動の設計が可能です。

ズームデバイス

試作品外観

※ズーム機構設計についてはユーザーの設計仕様に合わせた最適化設計を行います。